「街とアートのマルチプレイ」は、東北芸術工科大学が文化庁の助成を受けて実施する、地域振興を担うクリエイティブ人材を、地域社会と連携して育成するアートマネジメントプログラムです。2020年度は、〈みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020〉と連動して、郷土史、商店街、歴史的建造物の3つをテーマに、下記A.B.Cのプロジェクトを展開しました。

プロジェクトAでは、キュレーターの宮本晶朗氏と本学の三瀬夏之介芸術工学研究科長が中心となり、地域に伝わる「藻が湖伝説」に関するタウンミーティングを通して、新しい郷土史としての郷土誌を編纂し展示・インスタレーションへ展開しました。
プログラムBでは、写真家の大山顕氏やデザイナーの萩原尚季氏、吉田勝信氏、吉野敏充氏ほかと本学教授陣が、山形市内にある商店街との連携により、街の彩りを創出する店舗の装飾やアイテムを開発しました。
プログラムCでは、本学の原高史教授が地域の声や言葉を採取し、建造物の窓を埋め尽くすことで新たな街の景色をつくり出すためのプロトタイプを制作しました。

2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大というあらゆる社会的行動が制限される状況のもと、様々なアートプロジェクトが中止または延期されました。しかし、本プロジェクトは敢えてオンラインによるリモートを中心に展開する選択をとり、手探りで山形ビエンナーレとの連携を進めました。
これまでの集客・密状態が前提となるアートプロジェクトの前提が根底から覆されるなか、次代ではスタンダードとなるであろう、リアルとバーチャルが共存する新しいバイブリッドなプロジェクト形式の確立に向けて、実験的な試みとなりました。
これらの取り組みは継続的に展開され、今年度では公開できなかったリアルな成果を、次回の山形ビエンナーレ2022へ向けて進化を続けていきます。

ドキュメントムービー

ドキュメントムービー

A 郷土史とアート

現代山形考:藻が湖伝説 ─ 新・郷土史の編み方

山形県村山地方に伝わる「藻が湖伝説」を踏まえて、長井市、大江町、山形市でタウンミーティング型の地域研究をスタートさせ、新たな郷土史を編集し、郷土誌として刊行しました。それに先立ち、山形ビエンナーレ2020では、「藻が湖大学」というプログラムを立ち上げ、オンラインによるライブトークやオンデマンドのレクチャー、フィールドワーク記録を配信し、あわせてそれらを可視化する非公開展示を行い、その様子も映像により配信しました。
郷土誌編纂では、おばあちゃんの昔話、地名に残る由来、芸能文化に刻まれた歴史などを、フィールドワークを通して採取するなど、各学問分野を横断した新たな視点の確立を目指しました。
本来であればその成果は、山形ビエンナーレ2020における「現代山形考~藻が湖伝説~」の展示やインスタレーションとして披露し、郷土誌はそのガイドブックとなるはずでしたが、このプロジェクトは山形ビエンナーレ2022でのリアルな展示に向けて、継続展開することとなります。

現代山形考~藻が湖伝説~『コンセプトブック』『新郷土史をつくる』『藻が湖新聞』

現代山形考~藻が湖伝説~『コンセプトブック』『新郷土史をつくる』『藻が湖新聞』

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

藻が湖伝説ウェブサイト

監修:宮本晶朗(株式会社文化財マネージメント)、阿部麻衣子(アシスタントキュレーター)/企画:三瀬夏之介(本学大学院芸術文化研究科長)/アートディレクション・デザイン:アイハラケンジ(本学准教授)/会場撮影:草彅裕(写真家)/会場設計:荒達宏(大工)/イベント撮影・配信:片桐賢久、村山秀明/藻が湖新聞社:小金沢智、石原葉/プロジェクトメンバー:青山夢、石川博資、石黒志保、大沼兄昌、柏倉風馬、菊地聡子、菊地純、菊地翼、小林親寛、佐藤純一、髙橋ひかる、樽見和代、樽見浩、土田翔、富永和輝、長谷部康寛

B 商店街とアート

まちとひと — 芸術を活用した新たな商店街の形態を志向する

大手門通りすずらん商店街は、昭和30年代に東北初の防火建築帯の指定を受け、80%を耐火建築ビルという独特の趣を醸し出す商店街です。
その一帯の営業店舗と共にデザイナー、アーティストの三者が協働しながら、リモートによるアートスクールを開催し、「街を活性化するためのアイテム創出」を多角的な視点で検証し具現化に繋げ、商店街の人や市民の心を豊かに創出するプロジェクトを展開しました。
山形ビエンナーレ2020では、「美術の学校」「まちとアート」「まちとデザイン」「まちのおくゆき」「eコマース」などのプログラムを、商店街の空きビルに拠点を設置しリモートで配信することで、街を演出する様々な適用事例と方法論について発信しました。
また、営業が自粛される商店街の飲食店や商店との協働により、街を彩る新しい風景を創出させるための検討を重ね、実現されたアートプロジェクトの成果を、1冊の記録集にまとめました。
これらすべての活動は、継続的な定着と活性化を目的に、芸術由来のソフトパワーを開発し実証する企画として、次回の山形ビエンナーレにおいてリアルな街なかでの実現を目指して引き継がれます。

『まちとひとプロジェクト─美術の学校』

『まちとひとプロジェクト─美術の学校』

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

監修:大山顕(写真家)、萩原尚季(デザイナー)、吉田勝信(デザイナー)、吉野敏充(デザイナー)/企画・キュレーション:青山ひろゆき(本学准教授)、アイハラケンジ(本学准教授)、安達大悟(本学講師)/タイトルグラフィック:佐藤裕吾、杉の下意匠室、土澤潮、吉田勝信、吉野敏充/配信会場設計:あーとdeコレクティ部、ハレの養生/撮影・配信:濱田直樹/プロジェクトメンバー:五十嵐朗、卯野幹夫、浦野寛規、北嶋孝佑、倉田麻美、柴田直人、渋谷翔、城山萌々、畑友紀子、藤原泰佑、船山隆幸、星川夏葵、三浦真亜子、皆川義明、横井えり

C 歴史的建造物とアート

まちとひと — 芸術を活用した新たな商店街の形態を志向する

地域の人々とのコミュニケーションを通して得られた言葉を絵と共にパネルに描き、山形の声を歴史的建造物の窓を埋め尽くすプロジェクト。山形市街地のシンボル的な建物がある地域に住む人々の記憶を反映しながら、その建物の窓や街を特定の色に変貌させていきます。
世界的にコロナ禍で新たなる時代が訪れた現状で、STAY HOMEはそれぞれが自分を見つめ、どう生きていくか新たな考え方のきっかけとなりました。これから新たな時代に向き合う人々の生き方やそれぞれの美学を集めて残す場をセッティングするために、まずは山形市街地と東北芸術工科大学内に言葉を収集する部屋「PPP ROOM」を開設し、自分に向き合うための質問を掲載したノートを設置しました。
山形ビエンナーレ2020の会期中は、コンセプト動画や言葉を集めるノートの使い方などをリモート配信し、プロジェクトへの参加を呼びかけました。
その後、山形市の街づくりのキーパーソンとの座談会やノート回答者とzoomミーティングを行い、集められた言葉や物語をもとに、今後展開するアートプロジェクトを検討し、プロトタイプとしてのアートワークを特設ウェブサイトに取りまとめました。
このプロトタイプは、今後も継続的な言葉の収集と併せてブラッシュアップを重ね、次回の山形ビエンナーレ2022での実現を目標として、リアルなアートワークとして公開される予定になっています。

『PPPノート─SIGNS OF MEMORY』

『PPPノート─SIGNS OF MEMORY』

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

配信プログラム(山形ビエンナーレ2020)

PPPウェブサイト

企画・監修:原高史(本学教授)/運営補助・デザインアシスタント=つばめと(株式会社とみひろデザイン室)/プロジェクトメンバー:五十嵐幸恵、遠藤正明、大澤ゆかり、菅原詩音、高橋大、逸見良昭

A 郷土史とアート/現代山形考:藻が湖伝説 ─ 新・郷土史の編み方

  • タウンミーティング1:大江町編
    2020年7月17日[金] @大江町まちなか交流館ATERA
  • タウンミーティング2:南陽市編
    2020年7月19日[日] @MIYAUCHI 2632
  • 藻が湖大学プログラム配信:山形ビエンナーレ2020
    2020年9月5日[土]〜27日[日] @東北芸術工科大学 特設配信ブース
  • タウンミーティング3:山形市編
    2020年10月31日[土] @東北芸術工科大学 THE TOP

B 商店街とアート/まちとひと — 芸術を活用した新たな商店街の形態を志向する

  • 商店街店舗とのミーティング1
    2020年7月1日[木]〜3日[金] @すずらん商店街
  • 商店街店舗とのミーティング2
    2020年8月11日[火] ・12日[水] @すずらん商店街
  • 各店舗への作品設置
    2020年8月30日[日]〜9月3日[木] @すずらん商店街
  • まちとひとプログラム配信:山形ビエンナーレ2020
    2020年9月5日[土]〜27日[日] @土井ビル 特設配信ブース

C 歴史的建造物とアート/PINK PUBLIC PROJECT ─ 言葉を集めるための部屋

  • PPP ROOM 1開設
    2020年9月5日[土] @山形市観光文化交流センター 山形まなび館
  • PINK PUBLIC PROJECTプログラム配信:山形ビエンナーレ2020
    2020年9月5日[土]〜27日[日] オンデマンドプログラム
  • PPP 座談会
    2021年1月22日[金] @PPP ROOM 1(山形まなび館)
  • PPP zoomミーティング
    2021年2月21日[日] @zoom
参加者の声
歳を重ねて新たな気づきや発見があり、感謝と感動をいただきました。伝説の中に真実はどのくらいか探求に努めたい。
これまでの活動を俯瞰して見ることができたので、次のステップに活かしたい。置賜との関わりが少ないように思うので、その点で一助になるような企画に参加できたらと思う。
今回フィールドワークを体験してみて、地元の文化を掘り下げて知ることができたことは、現在活動している会の運営にも活きてくると実感している。
複数の協働により、新しいものが出来上がる素晴らしさを学んだ。山形に対する視点をあらゆる角度から見つめ直すことができたと感じている。
食分野を通してまちづくりに助力できるよう、社会性について意識することが増えたように思う。
宣伝をもっと大きくする等告知を上手くすれば、もっと賑わったと思う。せっかくのよい企画なのに、集客につながらなかったのではと思った。
コロナの影響もあり、集客が少なかったことが残念。コロナが収束したら、再度まちづくりとアートで山形の活性化に繋げていければと期待している。
アートやプロジェクトに微力ながら携われたことが嬉しかった。「ちょうどいい山形」をどんどん盛り上げていきたい。
自分の地元に対する考えや思いを、改めて考え直す良い機会になった。
職業、年齢、出身地がちがう参加者のみなさんが集まり、話せたのがよかった。活動に参加することやアーティストの作品をみたり考えたりすることが好きなのだが、普段気にしていない場所が作品を観られる会場になっていると、行ってみようという気持ちになり、そこが良いと思う。これからもこうした機会があれば参加したい。
  • アイハラケンジ(Kenji Aihara)
    1974年東京都生まれ、仙台市育ち。東北芸術工科大学卒業、同大学院修了。主な活動領域はデザインとその周辺。株式会社コンセント取締役を経て株式会社アイケン代表。halken LLP(ハルケン)共同主宰、inukkuma! LLP(イヌックマ)共同主宰、株式会社Q1取締役。武蔵野美術大学(2000~2010年)、専修大学(2006~2009年)等の非常勤講師も歴任。2014年より東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科准教授。主な賞歴として、AMDアワード(ベストディレクター賞)、山形エクセレントデザイン(コミュニティデザイン賞)、デザイングランプリTOHOKU(グランプリ、奨励賞)、TOKYO TDC(入選)、SIGCHI(選出)など。山形ビエンナーレには、2014年・2016年に「スガノサカエ図画展」キュレーション、2018年に「現代山形考」展示・構成デザインで参加している。
  • 青山ひろゆき(Hiroyuki Aoyama)
    1977年、福島県生まれ。山形市在住。2001年東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程修了。
    絵画制作を主体にインスタレーションなど多様な表現による作品を国内外の美術館やギャラリー、アートフェアなどで発表。また、ワークショップやアートイベントの企画運営、ライブアートプランナー、企業コラボなど美術というジャンルを横断的にとらえた活動も。主な発表歴は、第4回夢広場はるひビエンナーレ 奨励賞(2002)、第10回青木繁記念大賞展 優秀賞(2005)、「生まれるイメージ」山形美術館(2005)、「ゆらめく日常アートの交差点」郡山市立美術館(2009)のほか、個展では、いわき市立美術館、清須市はるひ美術館、喜多方市立美術館、GALERY IDF 、YUNG ART TAIPEI(台湾)、ART BEIJING(中国)、西武池袋本店、仙台三越、靖山画廊、アートフェア東京など。
  • 安達大悟(Daigo Adachi)
    愛知県出身。2010年に金沢美術工芸大学工芸科を卒業。2012年に金沢美術工芸大学美術工芸研究科工芸専攻修士課程を修了後、金沢卯辰山工芸工房に入所。その後、3年間の研修を経て同工房の専門員となり4年間勤務する。2019年に東北芸術工科大学美術科テキスタイルコース講師となった。手掛けた多くの作品は、「板締め絞り」という染織伝統技法を用いたタペストリーの制作やワンピースやバッグなどの制作であるが、ホテルユニホームのデザインを始め、トロフィーなどの先端技術を応用したデザイン、企業とのコラボレーションなど、テキスタイル分野を超えた仕事も手がける。受賞歴として、2009年 能登珪藻土コンロコンテストグランプリ、2012年 ジャパンテキスタイルコンテスト2011 シーズ賞、奨励賞、2013年 第7回雪のデザイン賞佳作、第40回石川県デザイン展石川県クラフト協会会長賞、2017年 国際北陸工芸サミットU50アワード奨励賞など。
  • 大山顕(Ken Ohyama)
    1972年、千葉県育ち。工業地域を遊び場として育つ。川崎市在住。1998年千葉大学工学部デザイン工学科修了。卒業後、松下電器産業株式会社(現Panasonic)に入社。シンクタンク部門に10年間勤めた後、写真家として独立。工場、団地、ジャンクションなど土木・インフラ構造物を対象に撮影を行うほか、出版、イベント主催なども行っている。著書に『工場萌え』(石井哲との共著、2007年)、『団地の研究』(2008年)、『ショッピングモールから考える』(東浩紀との共著、2016年)、『立体交差』(2019年)、『新写真論』(2020年)など。
  • 萩原尚季(Takaki Hagiwara)
    アートディレクター。1976年茨城県生まれ。1999年東北芸術工科大学を卒業後、同大学の大学院に進学し、スウェーデン・Konstfackでの交換留学経験から2001年デザイン事務所「コロン」を立ち上げる。
    2010年「株式会社コロン」となる。同年、山形市立第一小学校旧校舎再活用の委託事業社に選定され「山形まなび館・MONO SCHOOL」としてリニューアルオープンして運営(2010年4月〜2013年3月まで)グッドデザイン・ベスト100受賞。2014年日本初のエコ×コミュニティアパートメントとしてコロンコーポを建設。山形エクレセレントデザイン賞・大賞/ブランディングデザイン賞/ハートフルデザイン賞/奨励賞多数受賞。
  • 原高史(Takafumi Hara)
    東京都生まれ。現代美術家/東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科教授。多摩美術大学絵画科油画専攻卒業、同大学院修了。ベルリンバイセンゼー大学。1990年代後半よりインスタレーション、プロジェクト、絵画作品を、ギャラリー、美術館、各国のビエンナーレで発表。2000年から文化庁在外研修、ポーラ美術振興財団在外研修にてドイツ・ベルリンに滞在。主な活動として、地域の人々とのコミュニケーションを通して得られた「ことば」を絵と共にパネルに描き、歴史的建物や、街や地域一帯の窓を埋め尽くす窓プロジェクト『Signs of Memory』を世界で展開。シンガポールビエンナーレ、ハバナビエンナーレをはじめ、国内外で作品発表。デザインワークでは企業、行政、教育機関でのサイン制作、企画、デザイン監修を行う。東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科では、学生と地域連携プロジェクトを手掛けている。山形大学医学部附属病院内サイン制作、山形県酒田市ミライニデザイン制作、パスラボ山形ワイバンズ、山形雪フェスティバル、東京ガールズコレクション等。
  • 三瀬夏之介(Natsunosuke Mise)
    1973年奈良県生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。修士。既存の日本画の枠にとらわれない、多様なモチーフや素材、時にはコラージュを施した作品の圧倒的な表現力が高い評価を得ている。トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞(2002)、五島記念文化財団 美術新人賞(2006)、第16回VOCA賞(2009)ほか、受賞多数。2013年 個展 N.E.blood 21 三瀬夏之介展 リアス・アーク美術館、日本の絵 三瀬夏之介展 平塚市美術館、2014年 特別展 三瀬夏之介-雨土(あめつち)の記展 浜松市秋野不矩美術館その他、シンポジウムやアーティストインレジデンスに参加するなど、精力的に活動の幅を広げている。
  • 宮本晶朗(Akira Miyamoto)
    1976年、東京都生まれ。株式会社文化財マネージメント代表取締役。文化財(仏像、近現代彫刻)の保存修復。
    2008年、東北芸術工科大学大学院修士課程保存修復領域(立体作品)修了。2008~2014年、白鷹町文化交流センターにて学芸員として勤務し、展覧会としては「山形若手アーティスト展」、「塩田行屋の仏たち」、公演としては「鈴木ユキオ、白鷹と踊る」、「森下真樹 それってダンスなの?」、「向井山朋子 夜想曲/Nocturne」などを企画・担当する。東北芸工大文化財保存修復研究センター学外共同研究員として、仏像等の調査・研究や保護活動に参加。2015年、国内最大級のビジネスコンテストである「TOKYO STARTUP GATEWAY」において、「仏像修復クラウドファンディング」のプランをもってファイナリストに選出。「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」にキュレーターとして参加。現在は地域文化財の保存や修復を軸に、文化財・アート・人を繋いで場を作る活動を実践中。
  • 吉田勝信(Yoshida Katsunobu)
    1987年、東京都新宿区生まれ。山形県大江町在住。奄美大島で幼少期を過ごす。2006年、東北芸術工科大学美術史・文化財保存修復学科に入学。在学中より流通規格外の野菜を流通させる八百屋を企画運営ののち飲食店を開業、中退。その後、グラフィックデザインを主な領域として、フィールドワークを取り入れた制作を行なっている。ブランディングやコンセプトメイキング、商品企画、サービス設計などに関わる。
    2016 山形ビエンナーレ 市プロジェクト 山姥市 (ディレクション・デザイン) / 山形県郷土館「文翔館」
    2017- ひじおりの灯 灯籠絵 / 山形県大蔵村肘折温泉
    2019 Graphics Interchange vol.02 東北→関西・四面楚画「吉田勝信展」/ 京都造形大学
    2020 NEW TRADITIONALものと人をめぐるフィールドワーク / とんがりビル
  • 吉野敏充
    1979年生まれ、山形県新庄市出身。東京デザイン専門学校卒業。ソフト・オン・デマンド入社後、デザイン部門を立ち上げ、SODの創成期をデザイン面で支える。のち、SODのデザインと映像部門を独立しSODアートワークスとして独立。代表取締役に就任。2010年代表取締役を辞任。山形県に帰郷し、吉野敏充デザイン事務所を設立。地元である新庄最上を中心に地域資源を活用し、グラフィックデザインを中心に様々なクリエイティブ活動を展開。キトキトマルシェは地域を盛り上げる大きなムーブメントに。受賞として、「アニマルプリント」AV-Open パッケージデザイン賞(2006)、「都市×農村交流 土内廃校プロジェクト」山形県主催輝けやまがた若者大賞(2012)、「最上を受け継ぐヒトとモノ」山形エクセレントデザイン 地域デザイン賞(2015)、「kitokitoMarche」の活動により、山形県主催輝けやまがた若者大賞・輝けやまがた若者大賞やまがた公益大賞・国土交通省主催手づくり郷土賞国土交通大臣表彰(2016)
  • ほか

街とアートのマルチプレイ(2020)

学外講師:大山顕、萩原尚季、宮本晶朗、吉田勝信、吉野敏充
ディレクター:アイハラケンジ、青山ひろゆき、安達大悟、原高史、三瀬夏之介
プロジェクトメンバー:青山夢、石川博資、石黒志保、大沼兄昌、柏倉風馬、菊地聡子、菊地純、菊地翼、小林親寛、佐藤純一、髙橋ひかる、樽見和代、樽見浩、土田翔、富永和輝、長谷部康寛、五十嵐朗、卯野幹夫、浦野寛規、北嶋孝佑、倉田麻美、柴田直人、渋谷翔、城山萌々、畑友紀子、藤原泰佑、船山隆幸、星川夏葵、三浦真亜子、皆川義明、横井えり、五十嵐幸恵、遠藤正明、大澤ゆかり、菅原詩音、高橋大、逸見良昭(準不動)
配信スタッフ:村山秀明、片桐賢久、濱田直樹
撮影:志鎌康平、草𦿶裕
デザイン・運営サポート:阿部由希、須藤鈴架
協力:大江町、大江町まちなか交流館ATERA、Miyauchi2632、山形市山寺地区、東根市東根地区、寒河江市西根地区、大手門通りすずらん商店街振興組合、土井忠夫、すずらん通り商店街各店舗、山形エリアマネジメント協議会、やまがた街なか出店サポートセンター、山形市観光文化交流センター山形まなび館、山形市文化振興課、山形市山形ブランド推進課(順不同)
助成:令和2年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業
主催:東北芸術工科大学
事務局:安孫子裕、加藤芳彦、山縣賢大、伊藤迪子、渡邉愛希

お問い合せ:東北芸術工科大学地域連携推進課
〒990-9530 山形県山形市上桜田3-4-5