いのちの学校

lecture & workshop

lecture / 身体

『心身を循環するもの』
講師:稲葉俊郎(医師/山形ビエンナーレ芸術監督)

「いのち」の本質は循環にこそあります。 自然界も、循環が損なわれると場のいのちが失わ れますが、そうした危機的事態でも、より大きな循環の中に入ることで巨大ないのちの輪の 中に取り込まれます。 死は巨大な生の中に取り込まれながら、生と死も循環します。 人間の いのちの本質も循環にこそあり、体だけではなく心にも循環の輪が完成することで全体性を 保ちます。 そうした観点から、芸術と医学との接点を図ります。

『ミクロとマクロの生命世界を生きる』
講師:稲葉俊郎(医師/山形ビエンナーレ芸術監督)

ウイルスによる伝染病の流行で世界は一変しました。 ただ、微小なミクロ世界により巨大 なマクロ世界の基礎は作られています。 人体も同様です。 自然界はミクロ世界とマクロ世 界が相互に補いあいながら全体性を維持します。 ウイルスや細胞というミクロ世界を考え ることと、人体や地球というマクロ世界を考えることは相互に影響しています。 人体のミ クロ世界を冒険しながら、ミクロとマクロの接点をどう生きるか、共に考えていきましょう。

lecture / キュレーション

『いのちの学校 2021』
講師:岩井天志(東北芸術工科大学教授/いのちの学校 2021 キュレーター)

『いのちの学校 2021』のテーマ、コンセプト含め全体の概要を受講生全員と共有するレク チャーをおこないます。 合わせて『山形ビエンナーレ』、『土と人』、『熊谷和徳 × 高木正勝』、 『安藤忠雄/心の教会オープニングセレモニー』『Shimauma Salon』など過去の事例を元 にアートイベントの可能性と魅力についてレクチャーします。

workshop / アート

『つどいの森』
講師:上野雄次(花道家/アーティスト)

ただただ素直で
ただただ反抗する
これは植物の話し 
彼らは降り注ぐ太陽の光にまっすぐ向かって行きます 
そしてそのことは地球の重力に まっすぐ抵抗することでもあるのです 
結果生きてきた時間そのものが形となって現れる 我々人間が植物を含んだ自然に触れて癒されたりするのは地球上で生きるいのちの本質に 触れるからなのかも知れません 
今回は植物の姿をトレースすることでその本質に迫ります!

workshop / 食

『いのちのレシピ』
講師:吉川倫平、佐藤洋一郎、武田悠、横山太郎、曽根田一斗、福澤麻衣

ナチュラルワインと旬の素材を生かした料理が人気のプルピエ(山形市)に東京・渋谷の 人気ビストロ、ピニョンがやってきます。 両メンバーがコラボレーションし 1 日限りの『い のちのレシピ』を考案します。 山形、宮城の生産者や農家を訪ね、自然栽培、自家飼育、 天然採取の食材を厳選し、素材の良さ最大に引き出すレシピを共に考え、つくるワーク ショップになります。 また食にあわせるナチュラルワインのセレクト方法も同時に学び ます。

workshop / 音

『サウンドインスタレーション』
講師:市村隼人(サウンドアーティスト)

音響表現によって、山形の様々な時間が、音になって満ちている空間を創造します。 音響史、 録音から再生までの流れ、プランニングを学ぶ講義から音で空間を立体的に構成する設営 のワークショップ、空間に流れる音の検証をおこないます。 聴覚を研ぎ澄ます体験を共有 しましょう。

workshop / 写真

『いのちの学校を切り撮る』
講師:神宮巨樹(写真家)

様々なアートイベント撮影の写真を例に上げ、制作者(スタップ)と参加者(客)の視点 とイベントの全体感と出来事の存在感の考察をする講義、設営時の会場撮影でのシミュレー ション、本番(成果発表展)撮影までアートイベントに於けるドキュメンタリー写真を学 びます。 人、空間、料理など様々な対象を限られた時間で切り撮り作品にします。

workshop / キュレーション

『アートイベントキュレーション』
講師:岩井天志(東北芸術工科大学教授/いのちの学校 2021 キュレーター)

各ジャンルの内容や講師スケジュールを把握しながらアートイベントをつくっていく過程 を学びます。 全ての講師、受講者とテーマ、コンセプトを共有し、作品制作をサポートし、 成果発表展で一つになるまで、『いのちの学校』全体を創り上げるワークになります。 表現 と表現をつなぎ、場のエネルギーが生まれる喜びと感動を共に創りましょう。